そんな、一見すると楽しそうな食事。



だけど、あたしたちは必死だった。

会話が途切れないように。
笑顔が消えないように。

きっと、誰もが気付いていたのかもしれない。

こんな風に4人で笑って食事ができるのは、これが最後になるかもしれないって。






──そして。

そんな予感は的中するんだ。


この食事はあたしたちにとっての「最後の晩餐」。



この時を最後に、あたしたちが4人揃うことは二度となかった──