「……キラは、今もソラが好きなんだよ?」
力ないあたしの言葉に、ソラは小さく頷いた。
「だからって、俺たちは顔を合わさないって訳にはいかないんだ。俺にとってキラが大事な家族だってことに変わりはないし」
ソラが、苦しそうな顔で笑う。
「面倒くさいよな、こんなヤツに好きだなんて言われても」
ゴメンな──
ソラはそういうと、その手を震わせながら、そっとあたしの頬に触れた。
その手は、ひんやり冷たくなっていた。
「だから、本当はこんな旅行にも来たくなかったんだけど。……でも、この目で先輩と美夕がうまくいくのを見届けられれば、諦めがつくかと思って」
ソラの親指があたしの頬をなぞって、流れる涙をぬぐってくれる。
「だけど、俺、ガキだから。2人で並んでいるのを見ただけで、イライラして、むかついて……ゴメンな」
そしてまた、ソラの手があたしから離れていく。
「でも、もうあんな態度とらないから、安心して?」
そう言うソラは、今にも泣きそうな顔をしていた。
力ないあたしの言葉に、ソラは小さく頷いた。
「だからって、俺たちは顔を合わさないって訳にはいかないんだ。俺にとってキラが大事な家族だってことに変わりはないし」
ソラが、苦しそうな顔で笑う。
「面倒くさいよな、こんなヤツに好きだなんて言われても」
ゴメンな──
ソラはそういうと、その手を震わせながら、そっとあたしの頬に触れた。
その手は、ひんやり冷たくなっていた。
「だから、本当はこんな旅行にも来たくなかったんだけど。……でも、この目で先輩と美夕がうまくいくのを見届けられれば、諦めがつくかと思って」
ソラの親指があたしの頬をなぞって、流れる涙をぬぐってくれる。
「だけど、俺、ガキだから。2人で並んでいるのを見ただけで、イライラして、むかついて……ゴメンな」
そしてまた、ソラの手があたしから離れていく。
「でも、もうあんな態度とらないから、安心して?」
そう言うソラは、今にも泣きそうな顔をしていた。


