保健室のベッドに横になって、

ふとんを頭まで被って、



あたしはずっと泣いていた。



……ソラのバカ。


……バカバカバカッ!






昨日、あんなに思わせぶりなことをしておいて、何なのよ。

ほんのちょっとでも、ソラはあたしを選んでくれるかも知れないって期待した自分が恥ずかしい。


あたしに手をさしのべて、その気にさせておきながら、

「美夕には先輩がいる」って突き放して。



……あたし、からかわれたんだ。

ソラのこと、「スキ」なんて言って困らせたから。

その仕返しされてるんだ……。



「バカなのは、あたしじゃん……」


だいたい、キラとソラが離れられるわけがないって、最初っから分かってたことだ。



「もう……イヤだぁ…………」


涙って、どうして無くならないんだろう?

泣きすぎて脱水症状になったりすることはないのかなぁ?



その日、

思わずそんなことを思うくらい、

あたしは保健室のベッドで泣いて過ごした。