翌朝。


いつものように、あたしが先にバスを待つ。

そして、遅れて、キラとソラの姿。



「美夕、おはようーっ!」

そういってあたしに手を振るキラの声は、

いつもに増して弾んでいた。



あー。

なんだかその声で、

2人がうまくいったんだなってことが分かってしまう。



「おはよう。キラ、今朝はご機嫌だね」

「あっ、分かるー?」


キラはそう言うと、ホントに嬉しそうに、

ソラの腕に自分の腕を絡めた。


「おい、人前だぞ?」

ソラが少し慌てて、キラの手をふりほどいた。


「いいじゃん、嬉しかったんだから」


キラは口をとがらせて、不満そうにそう言った。