お風呂から上がって部屋に戻ると、1件のメールが届いていた。


……それは、徹先輩からだった。



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今日は急にあんなことしてゴメン。

もうしないから、

俺のこと怖がらないで。


俺は、美夕ちゃんとの恋、

ゆっくり大事に育ててきたいって

思ってるから。


明日からも、また宜しく。


おやすみ

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先輩は、メールに絵文字も顔文字も使わない。

だけど、それがとても新鮮で、

誠実そうに感じられた。


あたしはそのメールを何度も読み返して笑ってしまった。


「『ゆっくり』って、動物園でいきなりキスしてきたくせに!」