ドアを開けると、ソラはこの前と同じようにベッドに横になっていた。

違うのは、今日は確実に目を覚ましていて、雑誌を読んでいるということだけ。


「ちょっと、話があるんだけど……いいかな?」

「どうぞ」

そう言うとソラは、視線を雑誌からあたしに移した。



「あのね……キラと、うまくやってるの? ほら、あっちの方とか……」



言ってからすぐに後悔する。

もっとこう、オブラートに包んだ、やんわりとした言い方ってものがあっただろうに。


「どうしていきなり、そんなこと聞くわけ?」

「うん……何となくだよ。特に深い意味はないんだ」


あたしがそう言うと、ソラはクスリと笑った。