あたしは宣言通り、まずは書斎に入っていった。

たくさんのマンガ。

ホントは今すぐにでもそれを手にとって読みたいけれど、今日は無理っぽい。

あたしはカバンと上着を部屋の隅に置いて、ひとつ大きな深呼吸をした。



書斎を出ると、すぐ隣はソラの部屋。

あたしが軽くドアをノックすると、

ソラはそれが分かっていたように、

「どうぞ、開いてるよ」

ってすぐに返事をした。



どうしよう……。


あたしの心臓は、

あたしの17年の人生の中で、


もっとも激しく、もっとも大きく、

まるで叫び声でもあげているかのように、


激しい鼓動を刻んでいだ。