キラたちの姿が見えなくなるまでじっとその背中を見送っていた先輩は、
2人を見届けた後、
「どこかに座る?」
って、さりげなくあたしの手に自分の手を伸ばしてきた。
先輩の手はふんわりとあたしの手を包んで、
とっても優しくて、
……あたしのことを大事に扱ってくれているのが分かった。
あたしは先輩に手を引かれて、木陰のベンチに腰掛けた。
「……で、さっきはどうして泣いてたの?」
先輩はあたしに、持っていたペットボトルを渡してくれた。
あたしは軽く頭を下げてそれを受け取った。
「……ごめんなさい」
まさかソラのことがスキで、
胸がいっぱいになって涙が出ましたなんて、
そんなこと、言えなかった。
2人を見届けた後、
「どこかに座る?」
って、さりげなくあたしの手に自分の手を伸ばしてきた。
先輩の手はふんわりとあたしの手を包んで、
とっても優しくて、
……あたしのことを大事に扱ってくれているのが分かった。
あたしは先輩に手を引かれて、木陰のベンチに腰掛けた。
「……で、さっきはどうして泣いてたの?」
先輩はあたしに、持っていたペットボトルを渡してくれた。
あたしは軽く頭を下げてそれを受け取った。
「……ごめんなさい」
まさかソラのことがスキで、
胸がいっぱいになって涙が出ましたなんて、
そんなこと、言えなかった。


