「千尋っ!そこの二人をお願いっ」 「任せて」 南が浦河に指示を出すと、あたしを押さえ込んでいた二人を蹴り倒す。 浦河に蹴られた二人は蹴られたところを押さえて倒れこんだ。 浦河…… あんた、もうちょっといい表情したら絶対モテるのに…… 本気でそう思った。 「千尋ナイス!」 南に誉められた浦河はちょっと嬉しそうだ。 「えいっ!えいっ!」 詩織は倒れ込んでいる二人をほうきで殴っている。 平気な顔をして、残酷なことをする子だ……