そこにいたのは… ――少女。 黒い髪で、 歳はあたしと同じぐらいだけど… 上品そうな。 見た目はあたしと正反対。 「大和様から手を離していただけます?」 強気な目と口調。 さすがのあたしでも、ちょっとムッとする。 「何…?あなた」 あたしは大和から手を離し、少女と向き合った。 「知りたいですか…?」 挑発的な態度。 少し首を傾けて勝ち誇ったような顔をする。 なんで、 こんなに強気なんだ…? 「そうですよね。あなた大和様の彼女らしいですからね」