男前な彼女





やっぱり、私だってどうしてこんなことになってしまったのか気になる。



それに、上牧君に言ってやりたいことだってある。



だから、咲夜から上牧君の実家の住所を教えてもらっていたのだ。


まさか、同じ日の同じ時間に私が忍びこむなんて、咲夜は思いもしないだろうけど……





――それにしても……



私は大きな門を見上げる。




――上牧君て……



お金持ちだったんだ……


ちょっと拍子抜け。


門から家まですごい距離があるし……





――思った以上に…潜入は大変かもしれないな…