大和のお父さんがそう言うと、男の人に後ろから羽交い締めにされ、扉の方に連れていかれる。 大和が、遠ざかっていく―― ――なんで……? なんで、何も言わないの…? なんで『待て!』って言ってくれないの? 「なんでなんだよ!!」 叫んでも、大和はあたしを見ない。 「大和ぉーーーー!!」 --バタンッ!! 溢れ出す涙が、視界を滲ませた。