神社の前の列に並んだ。




「わぁ…結構並んでるね……」


「そうだなぁ」


「はぐれないように、俺とも手を繋いでよ、兄さん」


「うるせぇぞ、海」


「はいはい」





この列なら、まだ時間がかかりそうだ。




――よし、お願い事でも考えよう!



うーむ……何がいいかなぁ……




ここは高校生の女子らしく…




『彼氏ください!!』



……いや、もういるし。





じゃあ、もっと夢をもって…




『猫型ロボットください!!』



あまりにも、非現実的すぎるし……





そうか、自分のことより…




『南と浦河がうまくいきますように!!』



…ついこの間、うまくいったんだった……





――うう……





どうすれば……