なに言ってんの……あいつ……
ちょっとぶつかっただけじゃん!
男子は女の子に詰め寄った。
「ねぇ……体で償ってもらってもかまわないけど?」
そう言いながら女の子の手首を掴む。
「いたっ……」
その光景を見たとき、あたしの中で何かが切れた。
「…………離せよ」
あたしは男の肩に手を乗せそう言っていた。
「はぁ?」
「離せって言ってんだよ!」
あたしはおもいっきり男を睨み付ける。
「ほぉ~。俺の邪魔すんのか?そういうことなら女でも容赦しねーぞ!!」
男が手を上げる。
……殴られるっ……!
あたしは目を瞑った。

