あたしは詩織を部屋に入れた。 詩織はお母さんが入れてくれたお茶を少しずつ飲んでいる。 一向に話しだそうとしない詩織。 うーむ… こういう場合、あたしから話しかけなきゃだめだよね…… 「詩織……」 ぴくっ 詩織が驚いたように『ぴくっ』と動く。 「あのさ……」 「ごめん!!」 急に詩織が声を張り上げた。 何…? 『ごめん』て………