「どーにもならねぇ」

無理、無理。

絶対、無理。


「お嬢と執事っていう線引かれてる悲しい話だよなぁ」



悲しい?

悲しくねぇな。


むしろ、とっとと嫁に行って欲しい。



俺を楽にさせろ。



一瞬だけ、美姫と目が合ったような気がした。



けど、すぐに美姫は友達と話し出した。