「どこに帰るの?」


「あ…えっと、第3ミーティング室です…」


「なんだ、すぐそこじゃん。ほら。」


「……あ。」



彼が指差した先には、私が帰るべき場所
『第3ミーティング室』


あぁ…私どんだけ方向音痴…


好きな人を前にいきなり辱めをさらしてしまった。



「ごっ、ごめんなさい!わたし…」




ポン



!!!



頭に、彼の手が触れた。



「初めて入った人はみんな迷うから。気にすんな。」



上から降ってきた王子様の笑顔。



ヤバい…


私どんどんあなたにハマってく。