★〈真希〉★



人間って変わろうと思えば変われるもんだと、最近認識した。


今の私は心が軽く、先を嘆くことをしない。




「なぁ芹沢、正直相川先生のことどうおもってんの?」


「どう…?」




ってどういういみだろう。海乃はときどき変な質問をする。




「好きなの嫌いなの?」

「どっちでもない。」


「どっちかっていうと?」


「はぁ?」




帰宅途中なのに思わず足を止めてしまった。


相川は血は繋がってないが、頼りない親戚ぐらいの認識ぐらいしかない。

好きも嫌いもないし、特別って訳でもない。


どちらかと言われてもわからない。




「だって明らかに相川先生は芹沢の事好きじゃん。」


「そうかもしれないわね…」




最近分かってきた、あいつの気持ち。


嘘じゃない、気がする。



「私は、相川のこと、たぶん好きだよ。恋愛じゃないけど、今までギリギリでも私をとどめたのは、相川だったから。」