「お、落ち着こうよ会長…」
「私はいつでも落ち着いています。」
「会長怖い。怖いから…」
し、シュールだ…
拳を振りかざした無表情な女子高校生にそれに怯えるチャラ男。
そして…
「正春ぅ~まだぁ?早く行こうよぉ~」
超ぶりっ子なギャル女登場!!
タイミング最悪だ。
ギャル女は芹沢を見ると固まって動けなくなった。
慌てて自分の身なりを確かめるが時すでに遅し。
「スカート、リボン、化粧、ピアス、すべて校則違反ですね。」
「あ…えっと…」
「あなたを私の要観察人物に認定します。以後、気をつけた方がいいですよ。」
「うっ…あ、あたし昇降口で待ってんね!じゃっ!」
「待ってアケミちゃん!俺も行く!じゃな翔!」
脱兎のごとく芹沢から逃げて行くチャラ男とギャル女。
「あなたからも狩野になんか言ってあげてよ。」
「いやそれはちょっと無理なんじゃ…」
「もう…じゃ、帰ろうか。」
「うん!」
考え事とか、
悩みとか、
とりあえず、
今は、
後回しで…いいかな。