『―頼むよマキ。なにも結婚式の牧師をやってくれって言ってる訳じゃないんだからさぁ…―』



結婚式の牧師のほうがまだマシだ。


私はまがいなりにも高1で、医学の知識なんてほんの少しだ。(←それでも少しはあるらしい。)

オマケにあのISP細胞!?


ふざけるにもほどがある!



『―返事はYesのみだよマキ。―』



それは仕方がない。


仕方がないけど!


ここに住まわせてもらっている身で文句言う権利もないけど!



「エリックのバカーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」


「エリックがどうかしたの?」


「いっ…!?」



こいつらはいつもいつも背後からっ…



「ごめん。怖がらせたかな。エリックは大学の研究室だよ。大丈夫?」


「その、後ろから声をかけるの、やめて。私にとってあまり良い思い出がないの。」


「うん。わかった。それより、ひと休みない?お茶が入ったんだ。お菓子もあるんだ。」



エリックもエリックだが海乃も多少問題があるかも。


ここは日本です。