思い出したい。


海乃。


あなたは私に何を約束したの?



ゆらゆらと、意識が上へと昇っていく。


待って。


まだ、


あと少しでも良い。



消えてしまう…!



――――――――――――――――――
……………



「うぁ…!」


「わっ!ビックリしたぁ。驚かすなよ芹沢。」


「ご、ごめん。」



あれ?


何してたんだっけ。


何かを思い出して…


それからどうしたっけ。


―消えてしまう…!―



どうしてそんなこと思ったんだろう。


もうみんな、


消えて…



―…約束しよう。いつか、必ず会いに来るから。…―



誰?



「芹沢?」



だいぶ茶色が濃いけど、青がかかった目。



「昔はもっと青かった…?」



昔はもっと。



声が高かった…?



泣き虫だった?




―真希ちゃん。―


―真希。―



「―芹沢―どうしたの。急に。」





いつか必ず、会いに来るから。





来てくれた…!