「謝るよ。1人にして、ごめん。」




戻って来てなんて言わないし、言える立場じゃないけど。


それでもオレは、ずっとずっと、キミのとなりにいたい。



いさせてほしい。




「あたし、いいの?」




腕の中の真希がそう呟く。


何の事かわからなくて、え?とオレは聞き返した。


すると真希はそのままの小さい声で、ポツリと言った。




「あたし、翔のそばにいて、いいの?」




バカだな。


オレはその言葉が耳に届いた瞬間、そう思った。


いけないわけ、ないだろ。




「オレは、真希が好き。真希は、そうじゃない?」




誰にも譲れない、これはオレの想い。