『―今宵はもう遅い。明日、案内してやるから、ここで休んで行け。―』



アンバーはそう言って姿を消した。




「ねぇヨセフ。」


「何?」


「わたしは、幸せものだったわ。」




アンはアンバーの残していった琥珀の涙を眺めてそう言った。



そんなアンを見て、ヨセフはクスッと笑った。




「…そうだね。」






《フェアリーテイルより抜粋》