相川はいかにも死にかけですと言わんばかりの身体を引きずって埃を被っているソファに倒れこんだ。


コンマ2秒でいびきをかきはじめる。




「相川先生…大丈夫でしょうか?」


「まぁ、大丈夫でしょうよ。」




相川の神経の図太さはよくよく知っている。


最近宮様トリオへの対応とかで忙しいみたいだし。


疲れが出ただけだろう。



「かいちょー、新聞できたよ。これでオッケー?」




翔が入って来たから、なんか生徒会長室の人口密度がいっきに上がった。


なんか暑苦しい…




「かいちょーこれでいい?」


「ダメ。」


「なんでー!?問題ないでしょー!?」




なんでって…?



なんでだって!?



そりゃ、




「あなた丸字にも程があるのよっ!しかもなんなのよこのキャラ!ウサピョンなんて乙女キャラ生徒会新聞に必要ないの!」




そう、


翔は女の子と間違えられるぐらいの丸字だ。


しかもいつもご丁寧にウサピョンなるウサギキャラを可愛くイラストしてくれる。



おかげで生徒会新聞はパッと見幼稚園の広報に見えてしまうのだ。



…まぁおかげで皆ちゃんと読んでくれてる訳だけど。