ハッとして目が覚めた。

時計を見るとまだ朝の5時だ。




「夢…?」




なんて最悪な夢。



バカだ。


今更あの人があたしの前にのこのこ現れるもんか。



あたしは寝返りをうって6時になるまで寝ようとした。



あれ…こんなに幅が狭かったけ。


なんか暖かいし。



吐息を感じてそっと見上げてみる。




「…!???」




翔がいた。



うそ、なんでー!!?


まてまて。


あたし昨日いつ寝た?


覚えてない。


えーと、そう、昨日死ぬほど頭が痛くて、なんだか怖くて、眠るつもりなんてなかった。


あんなに痛かったのに、今日は頭はスッキリしすぎて、逆に怖い。



ってそうじゃなくてっ!



「真希…?起きたの?」

「かっ翔。あなたなんでここにいるの?」


「えー?真希がごねたんだよ?行かないでって。」


「う、うそ!あたしそんなこと頼んだ覚えないっ。」




ちくしょう。心なしか翔は楽しそうな表情をしている。



っていうかごねた?


あたしが?


(↑記憶は戻ったが本質が『鉄仮面女』なのであんまし性格は変わってない。)





「可愛かったよ?もういっかい見たいくらい。」



絶っ対いや!


ていうかなんで覚えないのー!!!????