とにかく、今朝のゴシップは瞬く間に学校中に広がってしまった。
芹沢と香坂先輩のカップルなんて見たくないし、似合わないと思う。
『セ・ラ・ヴィ』だし。
「で、どうするんだ?翔ちゃん。」
「どうするって?」
「ばっかだなぁお前。初ちゅーとられたならこっちはアレだよ。」
「なんだよアレって?」
正春は周りに誰もいない事を確認して声を潜めて言った。
「…初エッチ。」
「…ふざけんな。」
動揺を隠してそれだけを言ったがお前と一緒にすんなっ!と心の底で思いっきり叫んだ。
そりゃお前は女の子の初ちゅーだろうと初エッチだろうと簡単に奪って行くんだろうけど!
アメリカ育ちのオレでもキツいぐらいだよ!お前の女遊びは!
「…オレなんで正春が先生の推薦を経て生徒会入れたのか疑問だよ。」
「ああ、お前知らなかったか。オトしたんだよ。先生を。」
…聞かなかった事にしようかな…
「あれ、噂ぐらい聞いてると思ってた。ほら、池上(イケガミ)先生。あの人オトしたの。今はもう完全に切ってるよ。」
「なぁ…お前女なら誰でも言い訳?」
「オバハンと幼女以外なら射程圏内かな。」
本気でこいつと友達やめたくなってきたよ…(涙)



