②日目

朝の体操を終え、質素な朝食をした後に数人の名前が告げられ私を含めた新入りのグループはカントリーファァームというふざけた場所に案内された。

そこでは農作業や家畜の世話が主な仕事という説明を、背の小さく小太りでガマガエルのようなオバサンがした。


飼育してる家畜の豚。

これに注目しちゃった☆

ガマガエルが数人を引き連れて別の施設へと向かった。

見えなくなるまでは餌とうんこの処理をしつつ100匹近くいる豚の中から瞬時にエサを優先的に食べる一番大きな豚を見つけた。

その大きなブタに、にじり寄り

横っ面をグーでおもいっきり殴った。


 ☆


「ピギャー!」


前足をつかんであおむけの状態にしてから

こう門をケリあげた。

 ☆


豚小屋がものすごく静かになった。


あたしは、おびえた表情の豚に近づいて


ほほとほほを合わせて


やさしく頭をなでた。

「大丈夫だよ

……大丈夫」

豚は自分から服従のポーズをとり

お腹をなでてやると

立ち上がり

おしりを私の顔のほうに向けてきた。

今度は、サッカーのボレーシュートの要領で

ケツをおもいっきり蹴り上げた。

 ☆

「プギャーノ!」


もうこのときほかの豚サンたちの

私を見る目は完全に変わっていた。


これで、準備はおっけい!

この豚に乗って逃走してみようと思ったんだ。


 名案! ニョホホ!


「やっはー☆」