「先生元気だしなよ!!」
あたしは先生の背中を押してあげた。
もちろん、彼女として…
あたしはずっと先生だけだから
「あぁ…。」
職員室についたあたしは
中に入ろうとした。
だけど、先生が動かない。
どうしたんだろ…
もしかして…先生怖いのかな?
「先生…」
あたしはそっと先生の手を握った。
「み……愛沢?」
「大丈夫…あたしが一緒にいるから。」
「愛沢…。」
「ね?…行こう。」
先生は微笑んでくれた。
やっと見れた。
最近難しい顔してたから…
あたしは先生の笑顔が好き。
もちろん、それだけじゃないけど…
職員室のドアを開けた瞬間…
皆が一斉にこっちを見た。
あたしはコレが嫌だから
職員室にはあまり行かない。
だって、怖いもん。
うわ〜睨まれてる…
まずいよね〜…。
あたしが少し躊躇っていると
先生が小さい声で…
「大丈夫。」
って言ってくれた。
そうだね…。
あたしから言ったんだもん。
あたしが躊躇ってたら意味ないよね。
あたしは小さく頷いた。
