「美咲…まだ思い出せない?」
先生…
そうだ、まだ思い出してない事にしよう。
「あの…。」
「美咲…無理しなくていいから
ゆっくりでいいから。」
そう言ってあたしを抱きしめてくれた。
先生…あたし思い出したよ。
そしてあたしも先生を抱きしめた。
先生はびっくりしている。
そりゃそうだよね。
「大輔。」
「思い出したのか?」
「うん!!」
「おかえり…美咲。」
あたしは涙が止まらなかった。
凄いうれしくて…
思い出せないと思ってた
だけど、こうして全部思い出した。
でも、ひとつ………。
あたし思い出さない方がよかったとも思う。
だって、あたし達は生徒と先生だから……
本当は付き合っちゃいけない。
もし、バレたら先生は辞めさせられる。
もし、そうなったら……
あたしが代わりに辞める。
それぐらい大好き。
もぅ誰にも渡さない。
