「美咲様…連れて来ました。」

先生…!?
そんなにボロボロになってまで…
でも、あたしの気持ちわ変わらない。

「雪…ちょっとさがってて…」

「はい。」

雪が少し離れた車のとこにいる。
もしかしたら…
今日で雪を見るのも先生をみるのも最後かもしれない。
だから、先生には…
いや、大輔には言っておきたい。

「大輔…あたしが逃げろって言ったら絶対に逃げてこれは約束して……
あたしの命令は絶対なの
だから、あたしが死にそうになったら逃げて…
そして、生きて…。」

「嫌だと言ったら?」

嫌…??
嫌なんて言わせない。

「なら、来ないで。」

「何でひとりで抱え込むんだよ。
お前はひとりじゃないだろ。
俺がいるんだ。一緒に力を合わせれば…
勝てるかもしれないだろ…」

「これはあたしの問題なの…口をはさまないで!!」

大輔ごめんね。
でも、あたしは大輔に生きててほしいの…。
だから、命に変えても生きてもらう。

「わかった。そんときはお前もだ!!」

バカな人…
何もわかってないからそんなこと言えるのよ…
これからよ、、、試練は…。