そして、生姜焼の作り方を覚えた。
意外に簡単だった。
休憩室でご飯食べてると山崎さんが話掛けてきた。
「出身小どこ?」
「泉です。」
「マジで?俺も泉。」
「そうなんだ…。」
「家近く?」
「はい。」
「そっか…。」
沈黙。
あたしはご飯を食べ終わって
着替えて家に帰ろうとしたら
山崎さんが…
「お疲れ〜。また、今度。」
「お疲れ様です。
あっ、松下さん。
ありがとうございました。
おいしかったです、お疲れ様です。」
って言って…店を出た。
そのまま家に帰ろうとしたら
「なぁ、これからマックいかん!?」
え?
バイトちゃうん?
まぁ、いいけど………
「はい。」
山崎さんだった。
「で、なんですか?」
「いや…付き…合ってほしい。」
「すいません。あたし彼氏いるから…」
「居てもいいからお願い。」
「嫌です。あたし帰ります。」
「送るわ…。」
もぅ最悪。
なんでこんな人に…
確かにカッコイイけど…喋りすぎ…。
タイプと違うしときめきがない。
