トルファが前へ出ようとするより少し早く、ソラが前へ歩みでる。





「宿舎への無断立ち入りは禁止のはずだが?」




思っていたより冷たい対応だったのか何人かがむすっとした顔になる。




「騎士さん、俺達ここに集合って言われてきてるのにそんな言い草はなくないですか?」




「なんのことだ?」





トルファも怪訝そうに顔をしかめる。




「なんのことって、リーグ戦がどうたらって。」






ソラが言葉を発するより早くトルファが確認しに行き、一秒ほどで帰ってくる。


その手にはリーグ戦の用紙が握られているがどうやら明日であっていたようで首を横に降る。





「リーグ戦は明日だそうだ。来てもらって悪いが勘違いのようだな。また明日来てもらおう。」




そうソラが言うとまたがやがやとさっていく











………ようにみえたのだが




「ねえ、さっきから話してる騎士さん、女じゃね?」