心臓は緊張と不安で張り裂けそうだが、表情には出さない。
なにか強い視線を感じてふと、広場の隅をみると、昨日戦った大男が恨めしそうにこちらを睨みつけていた。
そんな私には構わずに、全員の胸にバッチがつけられる
そうして式は滞りなく進み、全員が部屋へと帰された。
残されたのは、クローズを含めて五人。
さっき名前の呼ばれた人達だった。
「今日の夜、食事の時間に全員私の部屋に来るように」
王は、そう一言告げると足速に去って行った。
「冷たー……」
隣でトルファがぽそりと呟いたが、気にせずに部屋へと戻って時を待った。
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