まだ上りきっていない太陽に背を向けて、漆黒の衣装を身にまとう。 「似合うじゃないか。頑張れよ」 扉の方から王が声をかけてくる。 先ほどからそこにいることは気配を感じてわかっていた。 「あの……ありがとうございます、ロイ様。ロイ様の推薦した者としての役割は、しっかり果たしてきます。」 目を細めて、微笑を浮かべる王の姿は、本当に美しかった 「ソラが喜んでくれて嬉しいよ。頑張っておいで」 さっと身を翻して、後ろ向きに手を振る王。 私は静かに頭を下げた