あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか…
 
「いち、いててて…」
 
俺は臥していた地面から起き上がった。
 
「うん、ここは?」
 
首を振り、意識を正常に戻す。
そうして、はっきりした意識を持ってして俺は驚いた。
 
(な、なんなんだ。ここは…)
 
それは、見慣れない地。
見慣れない小山に咲き乱れる、やっぱり見慣れない花畑。
それらの周りを見渡してもやはり見慣れないものばかりだった。
 
「俺はなぜこんな場所に…?」
 
それら見慣れない山々に囲まれた自然豊かな地で、俺は途方もなく突っ立っていた。