初恋物語

『話って……何?』 
  
ウチはおそるおそる聞いた。 
  
  
  
『……図々しいかも知れんけど……俺今まで通り、由希ちゃんと喋りたい…。』

  
  
『え……。』 
  
  
普通の女の子なら、ココでうん。って言っちゃうんだろうけど、ウチは振られた相手と今まで通りとか












  
  
  
  
絶対…………無理。  
  
   
  
  
心狭いかもしれん。 
  
でも無理。 
  
  
一生このままってわけじゃないけど、まだ無理がある。  
  
  
だって 
今……  
ウチと 
光輝の間には溝がある…。   
  
  
光輝も気付いてるでしょ?  
  
  
『……何言ってんの?無理…だよ……?』
  
ウチは半泣き状態で言った。  
  
  
『……でも俺、由希ちゃんとこのままの気まずい状態は嫌だし……。』 
  
  
  
光輝だって  
いつものテンションじゃ ないじゃん……。  
  
  
『……気まずい雰囲気をだしてるのは、光輝だよ!』   
ウチはそう叫ぶとさっさと走って行った。  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
『……悪いのは俺か……。』  
  
  
  
光輝はそう言って学校に向かった。