初恋物語

『……ただいまー…。』   
光輝が帰ってきた。  
  
  
  
  
  
光輝が部屋に入ろうとしたとき…… 
  
  
  
  
  
  
『…まてよ。』
  
慎一が光輝をとめた。 
  
  
  
『……何…?』 
     
光輝が振りかえる。  
   
    
  
『…お前、由希のこと……振っただろ。』  
  
    
  
  
『……振ったけど。それが……?』 
  
光輝がなんにもなさそうな顔で言った。  
  
  
  
  
『…ッ!!それが、じゃねーんだよ!なんで振ったんだよ!?』 
慎一は光輝の胸ぐらを掴んだ。  
  
  
  
『………お前には関係ねーだろ?しかも、もし俺と由希ちゃんが付き合いだしたら、お前いいのかよ!?』  
光輝も慎一の胸ぐらを掴んだ。  
  
 
『…それが理由で振ったのかよ!?』 
  
  
『違えーしっ!!』
  
  
『…じゃあ聞くけどなぁ、なんでお前今日、由希ちゃんのこと、彼女だとか言ったんだよ!?』 
  
  
『………なんとかなくだし。』 
  
『………ふざけんなよっ!てめーッッ!!』 
 
慎一はさっきより強く、光輝の胸ぐらを掴んだ。