「足元、気を付けてください」



タロちゃんが連れてきてくれたのは、夜の海だった。


「星がきれい」

「そうですね」




「ほらまた敬語になってるよ~」


私がタロちゃんのわき腹をツンツンすると、タロちゃんは、ふっと笑った。