「んもう! ちゃんと私の目、見て!!」

…って、ミワリンさらに顔を近づけてきた。

困る、俺…。

目、見れないし。

絶対、無理。

やべ。

目そらしたら、ミワリンの推定Dカップのバストに焦点があっちまった!

あわわわ。

ブラウスの下にブラジャー透けてるし。

俺、だめ。

死んじゃう…。



つうか、大体おんなじ係りで活動すること自体無理なんだって。

だってさ、ミワリンは俺のアイドルなんだぜ。

アイドルには近づいてはいけないのだ。

ステージの上で踊る彼女に遠くから声援を送る。

俺の立場はこんなとこ。



だから――。



「ごめん。俺、約束あるから!!」


と、ヘタレな俺は逃げるようにその場を走り去った。