~彩菜side~



今日は社内運動会だった。



こんな晴天の日に外にいるなんて、日焼けをしたくない私には考えられなかった。



「はぁ・・・めんどくさい。」



でも、隣には隼人がいる。



私はそれだけは嬉しかった。





この前の海外勤務の話。



私か隼人がどちらかと上司は言っていた。



また私と隼人は離れ離れになるのか?



それを考えるだけで私は苦痛だった。



もし、隼人が行くというのなら、私は会社を辞めてでも着いて行く覚悟は出来ていた。



隼人が私と一緒になると言ってくれれば・・・。



しかし、隼人はなかなか振り向いてくれない。



それどころか、私から徐々に離れていっている気がしてならなかった。