~隼人side~



その頃隼人は、仕事だけに生きていた。



彩菜のアピールも隼人には届いていなかった。



そんなある日、隼人と彩菜は上司に呼び出されていた。



「市川君と君島さん。ちょっといいかね?」



2人は上司のいる応接室へと向かった。



「今、君達は海外プロジェクトの為に頑張って貰っていると思うが・・・。」



「「はい。」」



「そこで、君達のどちらかに海外に行って貰おうかと思ってるんだが。」



「えっ?海外ですか?」



「まだ、どちらかとは決めていないんだがね。まぁ考えといてくれたまえ。」



「「はい。」」



俺と彩菜のどちらかが海外?



綾乃の事忘れる良いチャンスかも知れない。



ここにいては、綾乃の顔を嫌でも見る事になる。



それでは俺の心は吹っ切れない。



動機は不順だが・・・俺は海外に行く事を考え始めた。





~隼人side終わり~