千春?


こっちに歩いてくる千春

すれ違う瞬間目があった

「千春でしょ?」


思わずとっさに声をかけていた


「誰?」


「あっ。
えっと……」


言葉が出てこない


千春は私の顔を見るとそのまま行ってしまった


私はそこからしばらく動けなかった