【短編】―浮気男の小さな約束―



『無いなら、行くぞ!』


そう言って私の手を引っ張るこいつ。


どこかへ行くんだよ?


言おうとしたのに!!
って、言う勇気はあったけど…。


その答えを聞く勇気がなかった。


お酒に任せなければ聞けなかった。

少し前を歩くこいつに握られて手が暖かくて、なんだか安心する。


このまま…。
ずっとこのままがいいな。