ブーン

何も見えないけれど

多分今車の中に乗ってると思う。


これから一体何が起きるのか


全く見当もつかない。


ただ分かるのは車の音と周りでガサガサ動いてるだけ。


これってよくある罰ゲームみたいなヤツなのかな?


ゲームに負けた人が目隠しされてどっかに連れていかれて
罰ゲームさせられる・・みたいな?



なんてそんなわけないか・・


だってあたし誰ともゲームなんてしてないし。



頭で色々考えてるうちに車は止まって再び想の手が
あたしを引っ張る。


外の空気が体に伝わってくるのが分かる。


着いた・・のかな?


「ねぇ、もうそろそろ」


言いだしたあたしに

「まだダメ。」

今度はあやめちゃんの声が聞こえてきた。

「いい?これからあんたの事色々してあげるわけだけど。
絶対にいいって言われるまで目を開けないでよ?」


厳しい声。

でも大好きなあやめちゃんの声につい頷いてしまうあたし。


「よし、行くよ」


再び手を引かれて歩くと自動ドアの開く音が耳に入ってきた。


何処か建物の中に入るのかな?



「あやめちゃん教えてよ何が起こるの?」

「それは秘密」


ヒミツって・・

教えてくれたっていいじゃない


でもそれ以上は聞ける訳もなく、あたしは黙って友達に従った。