パパとママだけのヒミツのお話





「日にちはこっちで決めていいか?
できるだけ日曜日にするけどさ」

「あぁ。頼む」


コイツに頼み事をする日が来るなんてな・・



「そういえばさ、みんなお前達に会いたいって言ってたぜ?」

お前達っていうのは多分俺が学校辞めた時のクラスメイト。


「みんな元気か?」

「まぁな」


あの後、卒業式で辞めると宣言してから
みんなに何も言わずに学校を出た。


悪かったなって


俺もガラじゃないけどそう思ってる。


アイツらは、アイツらだけは俺達の味方でいてくれたから。


「お待たせ致しました」


ウェイトレスが本日3杯目のジュースを持ってやって来た。


「あぁ、どもども!」

明るくて面倒見のいいコイツは今でも
あの時のクラスメイトと親交があるらしい。


「そうだ、オレいいこと考えたんだけど!!」

「ひゃ!!」

ウェイトレスもびっくりするような大きな声で何かを
企んだその顔に


何故か興味が湧いている自分がいた。