「ここでお醤油を2周くらい入れるの。」
家庭科室で何やら楽しそうに話しながら料理をしているメイと
あれは家庭部の斎藤。
ちなみに性別は男。
ま、アイツが誰と仲良くしようと俺には関係ないし
そう思いながらもドアの隙間から覗いてる俺
その姿は後ろから見たら結構情けないかもしれない。
「それにしても、佐山さんがこんなに料理好きだとは思わなかったよ」
メイに笑いかけながら何かを切っている。
「あたしで何か役に立つならいつでも言ってよ♪あたしで良かったらいつでも相談にのってね」
「ありがとう。実は簡単にできる料理のレシピがなかなか思い浮かばなくて」
「それであたしに聞いてきたんだ」
「この前の調理実習の時の包丁さばきといい、味付けといい、素晴らしかったから」
「ありがとう」


