「いやぁ~嬉しいよ!お礼してくれるなんてさ」
上機嫌な顔でハンドルを握るヤツ。
「お礼って、あなたが私のこと待ち伏せしてたんでしょ?」
それに、何かを言う前に車に突然乗せられて
これって拉致じゃない!
「あれ?そうだったっけ?でも君も俺に会いたかったでしょ?」
「残念ですけど、それはありえません!!」
「そうかぁ。でもさ、俺は君にもう一度会いたかったんだよ?」
ドクン・・
心臓が
胸が
一気に高鳴るのが分かる。
待ってよ
これは決して好きだからとかじゃない。
これは・・・
そう、こんなカッコいい人に言われたからよ。
そう、きっとそう。
大体私みたいないい女がそんな事くらいでドキドキしたり
するわけないじゃい。
「あれ?顔赤いよ?」
「え?」
気が付いたら彼の冷たい手が私の頬に触れていて
「ちょ、止めて下さい!!」
そう言って手を振り払おうとした時だった。


