「そう、ならいいんだけどさ」


そう言いながら残っていたケーキを一口、口に運んだ。



「それで?今日はどうしたの?」


何かをふっとばすような明るい声。


「実はさ、まだ先の話しなんだけど。
今の彼と結婚することになったの」


「すっごいじゃん♪あれ?
でも彼氏さんの話し聞いた事ないんだけど」


う・・

鋭いわね。


「ねぇ~教えてよぉ!!」


メイがあたしの腕をつかんで揺さぶってくる。


こんな事なんて誰にも話したくなかったけど・・


「ったく仕方ないなぁ・・」



あたしは仕方なく話を始めることにした。



あれは・・そう


あれは大好きだった人に振られた次の日だった・・・