不安になったオレはマスターの胸に耳をあて心音を確認する。


バクン!バクン!バクン!バクン!


マスターの心臓はまるでエンジンのように激しく脈打っている…

さすがマスター。なんてたくましい…

いや、しかし…なんなのだ?この清々しさは?

なにか、こう…やり残していたコトをやり遂げたような気分だ…

むしろこのままマスターの頭を殴りつけた方がいいような気すらしてくる。

むぅ…なんだっけ?思い出せそうで思い出せん…

その時


ジャー・・・・・


トイレの方でブツを流す音がした。

ちっ!逃げ損ねてしまった…もうこのままヤツが去るまで待ち続けるしかないのか?

いや…このままヤツが帰ってしまっては、ピーコが…

どうすれば…一体どうやってピーコを泣きボクロの元へ…

いや、待てよ。別に無理して泣きボクロの元へ届けなくても…