開いたのは…裏口。店に入ってきたのは、なぜかうなだれているマスターだった。


「おお!マスター!いいところに!見ろ!犬が見つかったんだ!これで今回の依頼は…」


ん?どうしたマスターの様子がおかしい…マスター、どうしたん…

うぐぅ!

マスターは取り乱しながらオレの胸ぐらを掴み激しくオレを揺さぶる。

く、くるし…


「どこだね!どこで見つけたのかね!ええ!?この犬は…この犬は、私の…!」


ぐぐぅ…息が出来な…はな…離し…

オレはとっさに近くにあった灰皿を手に取り…マスターの頭を…


「離せー!!」


ゴシャア!


思いっきり殴りつけた。